1946(昭和21)年から1958(昭和33)年までに製造されたEF58形は当初共通設計のEF15形と同様のデッキ付箱型車体で登場しました。これは、戦後の資材不足等の問題から出来るだけ共通部品を使用することを念頭に置いたものでした。35号機より列車暖房装置を搭載するため流線形車体に設計変更が行なわれました。デッキ付きの車体で登場した1~34号機のうち、31号機までは車体を新製した流線形車体に載せ替えられ、箱形の車体はEF13に流用されました。
また、32~35号機は歯車比をEF15形と同じものに取替えて貨物用機EF18形となり、後年までデッキ付きEF58形の面影を留めました。出場当初不人気であったEF58形デッキタイプは、整備改造が随時行われると共に優等列車牽引の任務が与えられ、名古屋電化後には特急列車牽引も担うことになりました。この製品では、整備改造後のデッキ低床・パンタグラフPS14・抵抗器上のベンチレーター・デッキ補強等を施した姿を模型化致しました。