当時直流電化されていた奥羽線福島~米沢間の輸送力増強用として製造されたEF64形は、平坦線区間用標準型のEF65形と双璧をなす勾配線区用に重連総括運転機能を持つ標準形式の電機です。79輌が製作され、新製時から新型直流機の標準塗装である青15号にクリーム4号の警戒色となったのはEF64形が初めてです。
1964(昭和39)年に第1次車は福島区に配置され福島~米沢間の板谷峠に使われましたが、同区間の交流電化後は中央本線に転じ、続いて第2次車13~28号機、第3次車29~45号機が中央線に入り更に1973(昭和48)年に46~55号機が第4次車として製作され、中央本線中津川~塩尻間、篠ノ井線松本~篠ノ井間の電化開業時より使用されました。
今回模型化いたしました1次車と4次車JR貨物色(大宮工)とも、中央線を中心に単機や重連で活躍しています。