オハ31系17m級鋼製客車シリーズ
初の鋼製客車として1927(昭和2)年から1929(昭和4)年までに製造された17m級客車ですが、しかし外板は鋼板張りでしたが、内装は木製のいわゆる半鋼製です。ダブルルーフ・魚腹形台枠・釣合バネ式台車など木造の面影を色濃く残しているのが特徴です。17m級鋼製客車はわずか3年程の間に多数の形式が作られ、大家族(オハ31で500 輌以上)となり、比較的広い地域で使用されました。
今回の模型化に際しては、主として戦後のローカル列車に用いられた形式を選び、1950年代後半(昭和30年前後)のスタイルです。この時代は、「雑客」として20m級客車と混用され、場合によっては混合列車で貨物とも併結されて、蒸機や旧型電機なら牽引機も選ばない編成自由度の高い客車たちです。
オハフ30は、1928(昭和3)年から翌年にかけて165輌が製造されたオハ31系シリーズの3等緩急車で、車掌室があるため定員はオハ31より8名少ない72名でした。製造当初はオハフ45500、旧形式はオハフ34000、1941(昭和16)年、オハフ30に改番されたのは164 輌でした。