C62形は戦後の旅客用蒸気機関車不足を補うため、遊休車であったD52形のボイラーに下廻を新製して、1948(昭和23)~1949(昭和24)年に誕生した我国最大最強そして最後の旅客用蒸気機関車です。以来「つばめ」「はと」を始め「ゆうづる」そして「あき」「ニセコ」等、その生涯を幹線の特急、急行列車の牽引にあたりました。
23号機は、1949(昭和24)年に水戸機関区に配属になり、1967(昭和42)年糸崎機関区への転属まで常磐線で活躍しました。交流区間での故障に備えて副燈としてシールドビームが取り付られ、火の粉止めを装着するため煙突が低くなっていました。この23号機は調子が良かったため 48号機と共に「ゆうづる」牽引に優先的に使用され、蒸機特急としての最終日上り「ゆうづる」の牽引の任につきました。今回は常磐線時代を模型化いたしました。