EF63形は、信越本線横川-軽井沢間が粘着式の新線に切り替えられた際に製作された碓氷峠専用の補機です。性能としては重連協調運転を行うEF62形とそろえられていますが、急勾配区間専用機として保安装置の強化などが行われています。
昭和37年に試作車である1号機が落成し、翌年には1次量産型2-13号機が落成しました。
1次量産型では、正面運転窓への水切り追設、2エンド側に密着/自動の双頭連結器を装備、電車・気動車用のジャンパー連結器の装備、車体側面に大型蓄電池搬出入の便を考慮して扉を設置するなどの改良が加えられています。
昭和41年に製造された2次量産型14-21号機では避雷器位置が運転席屋根中央に変更、昭和49年より製造された3次量産型22-25号機ではナンバープレートがブロック式に、標識灯が外はめ式にそれぞれ変更されています。
平成2年には、機関車間の連絡用に使用されていた無線装置が、運転区との連絡も可能なC’タイプ無線装置に変更されたことにより、1位側と3位側の正面外側にポール状のアンテナが取り付けられました。
今回は、1次車C’アンテナ取り付け前と2次車・3次車のC’アンテナ取り付け前と取り付け後の姿をプロトタイプとして模型化いたしました。