DD51は、国鉄の非電化区間で蒸気機関車を置き換えるために開発された液体式ディーゼル機関車です。1962年(昭和37年)に試作機が登場し、東北本線などで長期試験が行なわれたのち、1964年(昭和39年)には、その実績をもとに改良して量産が始まりました。台枠の上に箱型車体を置き、その両端に運転室があるという、それまでの本線用機関車の常識とはまったく異なり、両側にはそれぞれエンジンを格納したボンネットが設けられ、中央部に運転室が置かれています。国鉄では使い勝手のいい機関車として各地で受け入れられ、1978年(昭和53年)までの間に649輌が製造されましたが、使用線区や製造年次によって多くの変更が施され、趣味的にもたくさんのバリエーションが存在します。今回の製品は、貨物列車専用として列車暖房用の蒸気発生装置搭載を省略したグループを中心に模型化しました。他の仕様と区別するため、番号が801からつけられましたが、899まで達したところで1800番代に飛び、最終的には1805までの104輌が製造されています。他のグループとの外観的な大きな違いは、運転室から蒸気発生装置がなくなったため、側窓の向こうが透けて見えることや、運転室側面のルーバーがなくなったことなどが挙げられます。JR発足のときに、多くはJR貨物に所属しましたが、中には旅客鉄道に所属した機関車もあり、例えば御召列車を牽引した経歴を持つ842号機は、2011年(平成23年)現在もJR東日本の高崎車両センターにあって、臨時列車などを牽いています。
【今回製品の特徴】
・SG非搭載車(800番代)をラインナップするためキャブ部分を全面改良。
今回製作したSG搭載グループ(73009、73010、73011)も同仕様。
・キャブライトの光源を、800番代の広く素通しのキャブを再現するためSG室内から天井部分に移設。
・窓ガラスを内嵌め式の一体構造に変更。
・選択する可能性が少ない標記、パーツ類は極力印刷、取付済。
ただしナンバー/メーカープレートのみは特定番号機も含めユーザー取付。
・842号機お召仕様(73016)の前面デッキまわりの手スリはロストワックス製。
※JR北海道商品化許諾済(73009)
※JR東日本商品化許諾済(73012、73014、73016)
※JR東海承認済(73011)
※JR貨物承認済(73010、73012、73013、73014、73015)