国鉄急行形電車のパイオニア・153系の出力増強・勾配線区用系列として昭和38年に登場したのが165系電車です。主電動機が153系の100kwから120kwに増強され、連続勾配に対応するためノッチ戻しと抑速発電ブレーキが付加されました。ローカル輸送や末端区間での分割・併合も考慮して最小3両編成で運転できることも大きな特長です。昭和50年代までは急行列車を中心に東北、高崎線の14両編成から3両編成での私鉄乗り入れまで幅広く活躍し、新幹線網の拡充と特急への格上げにより急行列車が減少した後は旧型客車に代わってローカル輸送を担いました。