GINZA TENSHODO SINCE 1979 MODEL TRAIN

 
模型サイト いちかわのWorld Railway 第3回COUNTRY LINK XPT (オーストラリア)

天賞堂製品ミュージアム

いちかわのWorld Railway

1.オーストラリアの鉄道とは?
(二ユーサウスウェルズの鉄道?)

各州にレールの軌間が異なっていたのがオーストラリアの鉄道。参考までに各州の標準のレールの幅をご紹介すると・・・

クイーンズランド州
1067mm
ニューサウスウェルズ州(N.S.W)
1435mm
ヴィクトリア州
1600mm
西オーストラリア州
1067mm

鉄道敷設当時は各州がそれぞれ独自にレールの軌間を決めて、その上に列車を走らせていた歴史は有名な話。その後1990年代に各州がひとつのオーストラリア国家を目指すために州間の軌間を世界標準の1435mm幅の統一していった。(ただしN.S.W州鉄道はそのまま)その標準軌間工事はあくまでも州間の連絡においてのみのことであり、それ以外の連絡の必要性のない区間は鉄道敷設時のままで現在も継続運行中である。
今回ご紹介するニューサウスウェルズ州鉄道は世界で最も幅広く使用されている標準軌間の1435mmである。
オーストラリア最大の都市であるシドニー。もちろんN.S.W州鉄道の中心である。


写真1・N.S.W.州営鉄道のCityRail
マーク

N.S.W.州営鉄道のCityRailの最新型ダ
ブルデッカー“タンガラ”(ニックネーム)

N.S.W州鉄道内では、1990年中盤に組織を運営しているセクションの区分を行った。
大きく分けて二つあり、
その①都市圏の近郊区間を運営する組織をCITY RAILとする。
その②中長距離の区間を運営する組織をCOUNTRY LINK とした。
そのためか? その後各車両のサイドにはとてもハッキリと運営組織名を表示しているようだ。
(少々わざとらしい気もするが。)(写真1参照)
さてこのへんでN.S.Wの近年開通した路線と将来の展望でもご紹介しましょうか?
2000年に行われて無事に閉幕したシドニー2000年オリンピック。
当初、シドニー中心とその国際的連絡地の空港間には鉄道以外の交通機関(バスやタクシーなど)でまかなわれていた。シドニー中心から約15キロの距離しかない? この連絡空港のキングス・フォードスミスエアポート。(日本の成田空港より近い。)年々の利用者増加と共に交通渋滞が問題になっていった。
大量輸送を得意とするのが鉄道である。2000年5月に開通し、その年の9月からこの新線がオリンピック輸送をきっかけとして現在も空港連絡を中心に運行中である。
近い将来の展望としては、シドニーとキャンベラ(首都特別区)との間に高速新線が登場する。1998年8月にフランスの新幹線システムを推奨していた企業連合組織が入札を落札したようだ。
このビックプロジェクトを"SPEED RAIL"と表現し、この区間の320kmを約1時間20分で結ぶ計画がある。新たなる時代の到来を予想する。旅客鉄道と航空機輸送との競争社会。
今後も目を離せない国と地域のオーストラリアであります。

2.XPTについて(Australian Xpress Passenger Train )


写真2・シドニー中央駅のXPT

ヨーロッパ先進各国の中で英国は最も早く次世代の高速鉄道網を目指すべく研究とその開発を行った。そのさきがけ的な存在車両として1976年に登場させたのがHST いわゆるHigh Speed Train125(電気式ディーゼル機関車が編成の両端に付いて中間に専用客車を挟む)であることは有名なこと。もともと英国は鉄道というシステムの総本山の国。(今の状態からは見ると英国はただ古いだけのシステムの総本山だが)ここから各国の現在の鉄道が生まれそして進んでいった。
オーストラリア大陸における鉄道網もこの国、英国の存在を無視して語れない。
先程、1で紹介したオーストラリア大陸の異なったレール幅もこの影響を受けている。
さてこのXPTは、英国技術に乗っ取って開発・実用化されて1982年8月23日よりSYDNEY(シドニー)〜ALBURY(アルバリー)間で運行を開始した。
それから幾度のメカニック部分の改装(車体の基本デザインの変化は行われていない)と需要に合わせた編成両数の増減が行なわれてきた。現在では、 N.S.W州内のみならず州を越えてブリスベン(クイーンズランド州)やメルボルン(ビクトリア州)に向けてシドニーから毎日運行中である。
基本編成は、両端の動力車を含む6〜8両、最高速度は160km/hで運転中である。(写真2参照)

3.XPTの模型について

ちょうど今から1年前の頃。その当時の親会社であったRIVAROSSI社が負債をかかえて経営困難な状況下に一時的であれ陥ってしまい、その影響をモロに受けたLIMA社が発売しているオーストラリア型の鉄道模型車両です。(いつも積極的かつ前向きに製品を創り、販売していたLIMA。ここ最近の Power Downをとても残念に感じる….私です!)
実際このXPTの模型を手に取ると、明らかに実車と異なる顔つきと中間車サイドの様子。(写真3参照)
LIMAにとってはこのXPTは、英国HST125をベースとしたままの単なる塗装変更のバリエーション展開の製品のようです。たしかに本物が英国の HST125を元としているからこのようなお気軽模型でもOKでしょうが、製品登場から20年程。(その間たびたび再生産を繰り返している息の長い製品です。)そろそろXPTのオーストラリアン的独自のお顔の表現をお願いしたいものです。どうやらこのXPT、発売以来いつも同じ塗装で再生産をやってきたようではありません。本物が登場した1982年当時のオレンジ色を基本としたタイプ。
その後の車体外装色の変化時のタイプ。そして現在の動力車のサイドにCOUNTRY LINKと書かれたタイプ。大まかに3種類も製品であるようです。
さてここで大いなる疑問を持ちました。この模型は一体全体本当にHOというスケールの大きさなんでしょうか? 英国HST125をベースとしているんだから、OO(ダブルオー)じゃないの? うるさい模型マニアの方々はどのように解釈しているのでしょうか?
まあ私などオーストラリアの模型がこの世にあるだけで嬉しいス!!(写真4参照)


写真3

写真4

4.模型の発売内容と現地価格について

"Australian LIMA"とこの際表現します。
現在の主力発売元は、FISHER DISCOUNTS店 とTOMS DISCOUNT店のようです。 XPTの販売内容と現地価格は、以下のとおりです。

Country Link Set (4両の基本編成セット)
A$139
Country Link Power Car (先頭動力車)
A$89
Country Link Trailer(先頭付随車)
A$45
Country Link Carriages[中間の客車]
A$39.95

※中間の客車についてはひとまず1stと2ndの2種類がある。

終わりに・・・

いかがでしたでしょうか・・・・。今回は南半球で最速の列車と呼ばれているXPTをご紹介させていただきました。本文にも書きましたが、近い将来にはフランスのTGV方式の次世代高速鉄道が誕生する予定です。今回のXPTの基本となった本家の英国HST125もここ最近、徐々にその後の新型車両の導入によって主役の座を追われつつ状況下であります。
とにかくXPTがこれからどのようになっていくのか? 北半球の島に住む私は、今後も暖かくこの列車を見守っていきたいと思っております。知らない国のこと。それも鉄道と模型について・・・・。
これからも好奇心旺盛に求めて北に南に走ります!! (ご期待ください。)

Thank you very much read in this program. Relax with Model Railways.

《この文章に登場する鉄道模型は、主に当社で扱っている商品ですが、連載の中には扱っていない商品もありますので、あらかじめご了承ください》

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