天賞堂は明治12年に東京・銀座で創業し、1889年には、時計の輸入販売を
始めました。先人たちは輸入時計の先駆者として日本国内への普及に務め、
大正時代には国内輸入数の約7割を天賞堂が輸入いたしました。
今回の「時計文字盤コンテスト」は、まさしく、その逆。日本の美を世界へ
“輸出する”事業です。天賞堂としてJAPAN BRAND（伝統工芸）に少しでも
お返しできた、という想いでご協力させていただきました。
経済産業省JAPAN BRAND育成支援事業に採択される栄誉を受け、伝統工
芸の盛んな石川県の金沢市と輪島市には本事業への後援をいただきました。
また、㈱北村工房の北村辰夫氏、金沢21世紀美術館館長の秋元雄史氏、
金沢学院大学教授の山崎達文氏をはじめとする実行委員会のメンバー、
時計業界の多士済々から、数多くの支援と指導を頂戴致しました。
ここに深く御礼申し上げます。
そしてやはり本事業の主役は、自由で大胆な発想と工夫をもって時計文字盤
コンテストに応募してくれた方々です。大きな可能性を秘めた渾身の作品を
世界の方々に広くご覧いただければ幸いです。