ブライドルレザー
ブライドルレザーとは、イギリスで100年以上前から続く伝統的な製法で、ハードな使用と屋外での耐久性を目的に作られた革です。ロウ(ブルーム)などのワックスを革の表面に塗り込んで作られたもので、
革の表面にブルームと呼ばれる白い粉が浮き上がってくるのが特徴です。使用するうちに徐々にブルームが取れ、革の堅牢さと美しい光沢のある表情が現れます。
ブルームとは革の表面にある白っぽい粉が吹いたようなもの。これは染み込ませた蜜蝋が染み出してきたものです。使っているうちにこのブルームが適度にそぎ落とされ、独自の風合いが出てきます。寝かせてるうちに再び革に染み込んだ蜜蝋が染み出し、ブルームが現れる事があります。
経験豊かな職人が心をこめて造りあげています。
折り曲げる部分の厚みを薄くして折り曲げやすくします。パーツごとの重なりによってより厚みをますため、漉くことで厚みを抑えます。
熱と圧で接着をより強くする為の工程。2~3回繰り返し行うことによってメリハリが出ます。
コバぬり液を4~5回塗り、全体的に厚みを持たせます。革の層を表現するために液は半透明にしています。
まばらな状態になったコバぬり駅を平らにしてから布で何回も磨く。
お手入れ方法
「使い始めの頃」
しばらくは柔らかい布で乾拭き程度。
クリーム・ワックスなど使用すると、表
面にくもりが出てしまい、艶感を落とす
事になるので注意。
「表面がカサついてきたら」
乳化性/油性タイプ無色で成分はロウ・
油脂も栄養補給を目的としたクリーム
でお手入れ。
※汚れ落とし成分が入っているものは
控えてください。
◆クリームを付け磨き上げられた後は艶感が若干なくなり表面が白っぽくなりますが、これはクリームに含まれているロウ成分が革表面に浸透するのに時間がかかり残ってしまう事によって起きる現象です。使用後に馴染んできます。
天賞堂オリジナルレザーコレクションは、革の風合いを最大限に活かすために、必要以上の染色や完全な色止め加工の革は使用して
おりません。その為小さな血筋、しわ、些細な傷は自然素材の証明であり、それぞれの革をこの世で唯一のものにしています。