1989(平成元)年、増加する青函トンネルの貨物輸送量を補うために、J R貨物初の新製機トリオ(EF66形100番代・EF81形500番代)の一機種として登場したのがこのED79形50番代機です。基本的な構造は0番代車を踏襲していますが、0・100番代の使用実績をもとに各部を改良しています。外観上で大きく変わった点は、JR貨物塗装・つらら切り(ひさし)の取り付け・傾斜の付いた前面窓等があげられます。特に塗装は、後期増備車には腰部に青帯が追加されており、同じ50番代車でも違った雰囲気をかもし出しています。貨物列車がメインの50番代車ですが、運用の都合などで旅客列車も牽引します。また青函間専用機と思われているED79形ですが、長駆五稜郭~仙台間の貨物運用にも使用され、東北本線を重連で驀進する姿も見られます。
今回はこの50番代車を、一次・二次増備車で模型化、0・100番代車とは違う前面窓周辺や屋上機器、前期車・後期車のカラーリングの違いなどを忠実に再現いたしました。地味なイメージのあるこの機関車ですが、貨物機ファンには押さえて頂きたい車両です。