~実車解説~
C58形は、亜幹線の客貨車牽引で活躍していた8620形や9600形の代替機として登場した機関車です。
1938年 (昭和13年)に1号機が汽車会社で完成、1947年(昭和22年)までに汽車会社と川崎車輌の2社で427輌が製造されました。
国鉄形のテンダー式機関車として唯一の軸配置1-C-1、また初めて密閉キャブを採用していることが特徴として挙げられます。
形態的には、大まかに平底テンダーの戦前型(1~382)、船底テンダーの戦後型(383~427)に二分することが出来ます。
C58形は全国各地で活躍していましたが、主に使用されたのが亜幹線またはローカル線であったため、あまり目立つ事はありませんでした。
しかしながら、お召し列車牽引にされることも度々あり、現場の人達には扱い易く、信頼のおける機関車だったことが分かります。
2017年(平成29年)11月現在、1988年(昭和63年)に開催された '88さいたま博覧会の目玉として復活した《パレオエクスプレス》牽引機である、秩父鉄道所有の363号機と、三陸地方の地域振興を目的として2014年 (平成26年)に復活した、《SL銀河》牽引機であるJR東日本所有の239号機の2軸が動態保存されています。
今回は、 平底テンダーの戦前型を模型化いたしました。
※239号機:JR東日本 商品化許諾済
※363号機:秩父鉄道 商品化許諾済