当時直流電化されていた奥羽線福島~米沢間の輸送力増強用として製造されたEF64形は、平坦線区間用標準型のEF65形と双璧をなす勾配線区用に重連総括運転機能を持つ標準形式の電機です。
79輌が製作され、新製時から新型直流機の標準塗装である青15号にクリーム4号の警戒色となったのはEF64形が初めてです。
登場時より長年親しまれていました標準塗装も1985(昭和60)年に66号機が1990(平成2)年は35号機が12系ジョイフルトレイン『ユーロライナー』専用機として『ユーロライナー』塗装、2003(平成15)年には37号機にぶどう2号の茶色塗装が施されました。
37号機は塗装変更後、主として臨時列車等に使用されたほか、2009(平成21)年から2010(平成22)年まで寝台特急『あけぼの』の牽引に活躍しました。