1973(昭和48)年以降に冷房装置を搭載して新製された一般型(地上線用)の103系電車をプロトタイプとして製品化いたしました。
[低運転台]
1973(昭和48)年に製造されたタイプで、落成時より前照灯がシールドビーム2灯になっています。
関西に比較的多く配置されていました。
[高運転台(ATC)]
1974(昭和49)年から登場したタイプで、前方の視認性向上や安全対策のため運転台の位置が高くなりました。
またATC機器の搭スペースが運転席背面にあるため、乗務員室直後の戸袋窓が埋まっています。
当初はATC導入予定の山手線と京浜東北・根岸線に集中配置(一時的に中央線快速にも使用)されましたが、両線の新形式置き換えによって関東地方の他線区でも見られるようになりました。
この際、ATCを使用していない線区ではATC機器を撤去しましたが、窓配置等 外観の変更はほとんどありませんでした。
(製品ではATC線区以外で使われたカラーの場合も便宜上ATCタイプと称しています。)
[高運転台(非ATC)]
1979(昭和54)年以降、高運転台ながらATC機器室がなく、乗務員室直後の戸袋窓が復活したタイプが製造されました。
輌数は多くありませんでしたが、関東・関西ともに配置されていました。