日本人としての本物の追求
漆の文字盤を使用した高級腕時計は、スイスメイドのものにも見られます。そして、そのほとんどに古風な和模様が施されています。それは、西洋人が憧れるオリエンタリズム。ヨーロッパにはない「和」という付加価値をつけた工芸品のひとつになっています。
私たち天賞堂は、それとは別のアプローチで、漆の文字盤づくりに着手。「日本人として、漆そのものの美しさを引きだすべきだ」と決意します。
構想から5年。開発者の強い意志は、この「J-Face」になって結実します。
日本の意匠
漆は古来より、その地域、その時代ごとに新たな技法を積み重ねながら、発展してきた伝統工芸。今もその先端素材、先端技術が器づくりに活かされています。この事実を如実に伝えるべく、シンプルな意匠にしました。
もちろん、文字盤は漆職人の手作り。真鍮の素材を丁寧に磨き上げ、極めて難度の高い加工が要求される、漆塗面への植字によるインデックス(アップライトインデックス)を実現しています。
漆は、時が経ち、乾くほどに強固になり、色味の鮮やかさが増すといわれます。
つまり長く使用するほど、変化が生じてくる。自身の人生の移ろいを文字盤の色の変化に重ね合わせるという楽しみも、この時計は生みだします。