ゼニスと天賞堂の絆
ゼニスと天賞堂には90年以上にわたる歴史的なパートナーシップがあります。1902年(明治35年)天賞堂はスイス、ラ・ショー・ド・フォンのホテルの一室を事務所とし、日本からの駐在員を置いて精力的にスイス製時計の輸入販売を行っていました。そこで天賞堂は日本の総代理店としてゼニスを日本の人々に紹介しました。
最近、その縁をあらためて示す“物証”が発見されました。
それは、天賞堂の倉庫に長年ひっそりと眠っていたブランド名入りの時計の文字盤です。このことがきっかけに後にゼニスと天賞堂のコラボレーションモデルが生まることになります。
時計好きの間で定評ある名機
元となったのは、ゼニスのベーシックモデル。そこに独自の文字盤やロゴを入れるなどして、天賞堂カラーをプラスしています。心臓部と言えるムーブメントは、「エリート680」。もともとゼニスはムーブメントメーカーとして有名な会社であり、中でもこのエリートは薄くて耐久性に優れることで時計好きの間では定評のある名機。正確な時を時を刻みながらも、スリムな形状を実現しています。
クラシカルスタイルの手本
18金を施したケース。長針、短針、スモールセコンド、カレンダーのバランスよい配置。このデザインセンスは、クラシカルスタイルのお手本。特に秒針の美しい青色の仕上げ方は、職人芸のなせる技であり、天賞堂の目指す方向性そのものです。また、裏面はシースルーになっていて、歯車の動きをじっくり観察できます。