それまでの期待が大きかった割りに失速した感のある本物のAcela、その列車。
鉄道模型製品については、実車が登場したのと同じ頃、BACHMAN社(製造・中国)から、その高級仕様とされているSpectrumシリーズにて(HO
スケールで)の発売とされた。日本国内においても勿論、上陸し、店頭にて外国型模型ファンが手にとり、その後に購入すると決断した方々も多かったんじゃないかな?なんて思っております。
さて、私も本物の編成両数と同じように(8両)、そのすべてを揃えてみました。
先頭車部分は、片一方がモーター車、もう一方がトレーラー車となっており、製品重量もそれぞれ適度にあり、安定走行が可能なようになっております。ヘッドライトもテールライトも点灯し、私が特に驚いたのは、乗務員扉に指先をやれば、内側に少々引っ込む。このギミックでした。(プラの量産製品でよくやった!!)
しかし、両先頭車にそれぞれ載っているパンタグラフは、架線集電装置の対応機構がなく、日本型HO16番と同じように、完全ダミーであり、この点を少々残念に感じてしまいました。Amtrak社の唯一の電化区間のエースなのに、模型製品はこのような非対応型ですから・・・・・。
さて客車部分もシッカリと観察してみましょうか!
実車のとおり、日差しの照り返しを防ぐため?ガラス部分は少々茶色がかったクリアー部品を使用しております。先ほどの先頭車両同様に車体のシルバー塗装と
Acelaをイメージをしたマークもとてもシッカリと印刷済み。しかし、台車サイド部分の堀の浅さ、車内灯の暗さ加減、そして車体を完全分解したら明らかとなってしまった、接着剤を要所要所に使った組み立て方法に正直、幻滅してしまった私です。
たしかに世の中のプラ製鉄道模型製品、そのすべてがプラ素材どおしの正確な完全はめ込みのみで完成すべし!などと言う気はございません。しかし将来的に車内灯が切れたとか具体的な本体修理が必要となった段階に、一体どうすれば良いんでしょうか? 多分恐ろしくて一般の方々は、開けるという作業すらなさることがないかもしれませんね。
私が今日まで経験したことにより感じたところ、完成した鉄道模型製品には2つの思想があるようです。
1つ目は、ドイツや日本のように長年愛用してもらうため、車体上下を簡単に開けることが可能な方法。その多くはネジ止めであり、メーカーは、追って修理部品の販売をすることもある。
2つ目は、今回の製品のように、上下分割もままならず、壊れたらそのまま捨てるしかはない。という方法。(BACHMAN社や近年発売したLIMA社の製品)
とにかく本当に奥が深い世界ですね。完成し、世の中に出た数々の製品、その完成した裏には結果として、製作者(メーカー)自身の思想や製造方法が含まれ、そして反映しているんですから……。
最後にこのコーナーの締めくくりとして、Acelaの製品ラインナップを紹介します。
なお、販売内容と販売価格(税抜き)は、日本国内・(株)天賞堂のものをベースとします。
1.セット販売
●"Acela Express" 基本5両セット ¥30,450(税込)
(セット内容・両先頭+ファーストクラス客車+ビジネスクラス客車+ビストロ客車)
●"Acela Express" 増結中間3両セット ¥12,600(税込)
(セット内容・ビジネスクラス客車×2両+エンドビジネスクラス客車×1)
2.単体販売
"Acela Express"
#81949 先頭車2両セット ¥17,850(税込)
#89941 Express Cafe
#89942 1st Class
#89943 Business Class
#89944 End Business Class
以上までの中間客車 各¥4,200(税込)