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模型サイト いちかわのWorld Railway 第21回 日本国有鉄道 ED72型電気機関車 (日本)

天賞堂製品ミュージアム

いちかわのWorld Railway

はじめに

"Welcome to this program"
"This is Takumi Ichikawa"
"Hello again!"
"How are you?"
"And, How was your hobby life??"
"Folks, please read here all the way through"

"The more I learn, the more I realize I don't Know."
The more I realize I don't Know, the more I want to learn."
By Albert Einstein (1879-1955)

4月もそろそろ下旬。
長らくご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
前回、このプログラムを正式アップしてから、すでに3ヶ月ほどの月日が流れ、"Time flies" (光陰矢のごとし)と表現した諺の持っている意味について、正直、我ながらひしひしと噛み締めております。
そして、今年も昨年と同様に、街中や山々といった至る所において春・4月を感じさせてくれる暖かな風が吹いており、数多くの美しき光景が私たちの瞳を心行くまで楽しませてくるはず。
"日々、映り往く季節を素朴に見て、感じてみませんか?"
さて、今回で第21回目を迎えますいちかわのWorld Railroadでは、4月という季節柄、連載の第18回目に続き、まずは初心に帰るという気持ちを念頭に置きまして、わが国・日本の鉄道車両につきまして、模型製品ともどもご紹介したいと思っております。
先だって(約1ヶ月半ほど前)開業した○○新幹線も大好評の昨今。この新路線に関連付けた形で、過去にない程に、一般の雑誌はもとより、我々の情報の源である多くの鉄道専門誌までもが、勢い同地域の特集を組み、積極的に紹介しております。
注目されている今だからこそ、私自身もこの時勢に目を逸らすことなく、関連ある事柄について、このプログラム内にて、今回は是非とも書き綴りたいと思っております。
今回の連載につきましても、私なりの視点からで、大変恐縮ですが、精一杯頑張って、熱い気持ちを抱きながら、この筆を進めてまいりますので、最後まで宜しくお付き合い下さい。
それでは・・・・・

Let's Reading!!

第21回目 日本国有鉄道 ED72型電気機関車 (日本)

1.国鉄ED72型電気機関車の概要・・・・

このED72型電気機関車、その実用化の流れは、九州地域、鹿児島本線の交流電化区間の輸送力増強並び、列車運行の効率化の向上を主眼に置かれ、今から約43年前の1961年(昭和36)にまずは、2両の試作機よりスタ−トした。
外観、特にその正面部分については、それまでの国鉄電気機関車の一般的なデザインの影響をほとんど受けることなく"くの字"の傾斜を付けてあり、非貫通の2枚窓と共に、前照燈については、中央に寄せた大変特徴ある姿でした。
車体側面のフィルターは、EF60型電気機関車とほぼ同じであり、そしてまた、EF58電気機関車と同じ仕様の蒸気発生装置(SG)を搭載していた点が面白い。
このため、必然的に車体重力の増加が起こり、登場の前年に東北本線にて、投入済みであったED71に準じた軸配置B-2-Bという、中間台車も装備した姿でした。
量産車両は、3号機以降となり、結果として1962年(昭和37)までに全機22両(試作機含む)が東芝にて製造された。
先の試作機とは、各部分において若干の修正が行われ、車体外観では、窓配置の変更とヘッドライトが窓上の左右それぞれとなり、側面フィルターの形状変更、そして下回り関係では、主電動機が新設計のMT52型とし、動力伝達装置を、試作機(1・2号)のクイル方式よりツリカケ方式へと変更なった。
寸法・総重量そして、性能などのさまざまな各所が試作機とは少々異なっていた。
晩年、一部の車両は、それまで装備してきた蒸気暖房装置や台車間のタンク類が撤去され、大変さっぱりとした姿となり、主に門司港〜八代・柳ヶ浦間の客貨列車を中心に活動しておりましたが、大変残念ながら1982年(昭和57)までに、旅客列車の電車化と、後継機関車ED76型の増備が進んだため、全廃となってしまいました。
2004年現在、唯一、同機(試作型)を九州鉄道記念館(住所・福岡県北九州市門司区清滝2丁目3−29 ホームページアドレス・http://www.k-rhm.jp/index.html)内にて観覧することができます。
最後に、今回のED72型電気機関車の諸要緒元(仕様)を紹介しておきます。(→参考にして下さい)

ED72 量産型(3号機〜)主要諸元(仕様)・・・・
●車体全長・高さ・幅 17.400mm・3.600mm・2.804.6mm
●軸間距離   2.800mm
●機関車総重量 87.00t
●動輪上重量  64.0t
●最大軸重   16.7t
●電気方式   単相交流20Kv60Hz
●1時間定格出力  1.900Kw
●1時間定格引張力 14.100Kg
●1時間定格速度  49.1Km
●主電動機(形式×個数)MT52×4
●動力伝達装置 1段歯車減速、つりかけ式
●歯車比     16:17=1:4.44
●制御方式   非重連、永久並列接続、変圧器1次側電圧、自動格子位相制御
●制御装置  高圧タップ切替器、自動格子位相制御置
●制御回路電圧  100V
●ブレーキ装置 EL14AS空気ブレーキ増圧装置(応速度)手ブレーキ
●台車形式 主台車=DT119中間台車=TR100
●主変圧器方式 内鉄形、乾燥強制風冷式
●主変圧器×定格容量 TM6×2050KVA
●イグナイトロン整流器方式 密閉形 風冷式
●整流器定格容量×個数 2052Kw×8 (除)・シリコン改造形)


写真提供:伊藤 真理男氏

2.国鉄ED72型電気機関車の鉄道模型製品・・・・

ここ数年の間、今回ご紹介しております、このED72型電気機関車、その模型製品はぞくぞくと生まれ、一般の市場に流れ、今では、すっかり各模型店のショーウインドウ内に飾られていることでしょう!
そのため、実際にお目に掛かり、購入し、すでにお手元にお持ちの皆様も多いはず。
まずは、大雑把ですが、同機関車の鉄道模型製品を発売したメーカーと内容、及び販売価格を確認してみましょう。(尚、2004年4月現在入手可能な製品のみです。)

スケール 製造・発売メーカー名 製品化区分と注釈 販売価格

(1/150 Scaleの9.0mmゲージ)
① スタジオフィール製 量産型・金属製車体キット(※Tomix製ED76型機関車の下回りが必要) ¥16,800
(本体¥16,000+税)
② 宮沢模型製 試作型・金属製車体キット(※Tomix製ED76型機関車の下回りが必要) ¥16,800
(本体¥16,000+税)
③ キングス・ホビー製 ① 量産型・金属製キット(※Tomix製ED76型 機関車の下回りが必要)
② 量産型・金属製完成品
① ¥16,800
(本体¥16,000+税)
② ¥41,475
(本体¥39,500+税)
④ マイクロエース製 ① 試作型(1号機)② 量産型(3号機)(※共にプラスチック製品。) 各¥6,090
(本体¥5,800+税)
16番
(1/80 Scaleの16.5mmゲージ)
① カツミ製 量産型・金属製キット(※現在発売中の製品) \ ¥57,750
(本体¥55,000+税)
② 天賞堂製 量産型・金属製完成品(※屋根上のガイシ色の違いにより、2種類あります。) ① 緑色のガイシ¥194,250
(本体¥185,000+税)
② 白色のガイシ¥198,450
(本体¥189,000+税)



いや〜正直申し上げて驚いております。
日々、多数の鉄道模型製品の販売をさせていただいています私ですが、改めて具体的な形で、紹介する機関車を決め、そのラインナップを調べて見れば、ここまで多種多彩な内容で、世の中に出ているんですね!
さて、今回はそんな折、これまでの連載の自然な流れより、日本型HO(16番)を選び、 勿論、同形式の模型製品の中で、最も完成度が高く、何よりも単体として見て、掴んで、そして動かした時の均一感、所謂、バランス感覚が、最も優れています、天賞堂製のED72につきまして、同製品を脇に置きながら、ほんのわずかですが、以下にて、熱くレポートします。
この天賞堂製ED72型電気機関車は、21世紀を迎える2年程前の1998(平成10)年に、まずはED72型ファン各位の、ご要望が特に多かった、緑色のガイシを装備した時代より製品化しました。
(※追って2001(平成13)年には、白色ガイシを装備した時代も製品化しました。)
実際、すでにご購入いただき、お手持ちになられていらっしゃる皆様は、この製品についての愛着度並びに、完成度は、もはや十分と言っても差支えないほど分かり、身を持って楽しまれていることでしょう。
車体全体を構成している真鍮素材、その厚み、組み立て、塗装、そしてED72型機関車の特徴を最大限引き出させる顔部分の構成、その傾斜角度も満点。線路上に置けば、天賞堂の最新駆動方式のTAギャからは、全くと言っても過言ではない位に音もなく、スムーズに走り去る数々の光景が展開されます。
持つ者は、ただただ"納得"するばかり。
勿論、昨今のわが国・日本型の標準的な仕様である、前尾燈は当然の装備品ですが、模型を眺めた場合、必ずや真っ先に目が行くであろう、屋根上の各種機器類とパンタグラフの繊細さに、私自身は完全に虜となってしまいました。
"夏のボーナスがあるならば1台買おうかな?!"
・・・・などと密かに思う今日この頃です。
最後に、このコーナーの締めくくりとして、ED72型機関車のディテールを紹介しておきます。

天賞堂ED72型交流機関車
☆製品の装備品
●パンタグラフ:PS100型(銀)×2機装備
●運転台付インテリア:装備
●前照燈:定電圧方式を装備
●標識燈:装備
●缶モーター :コパル製2233型
●駆動方式  :TAギャーシステム装備
フライホール付き
●車輪    :黒メッキ仕様
☆販売価格
① ED72(緑ガイシ仕様)¥194,250
(本体¥185,000+税)
② ED72(白ガイシ仕様)¥198,450
(本体¥189,000+税)

3.鉄道模型車両の保存について・・・・

魅力ある商品、好んで購入した物の多くは、その後も楽しみながら、可能な限り素顔のままの状態で長く、美しく保存をしたい。趣味人はおろか、世の中のほとんど、そのすべての方々らにとっての共通の気持ちであると思っております。
さて、私自身、この種の業界に働き口を見つけ、はた!と気がつけば、今年で早14年目を迎えました。
この間、新製品売り場のみならず、今現在も継続勤務中の委託・中古のセクションでは、昨日までの毎日、本当に数多くのさまざまな模型を取り扱ってきました。                     
そのような折、購入した当時のまま、長い年月に渡り、大変美しき状態を維持し続ける模型を眺める機会も、勿論多かったのですが、反面、わずかな気遣いと合わせて、保存に対する個々の予備知識をお持ちになられていたらこんな可愛そうな姿にならずに・・・・的な感想を抱いてしまうものもありました。
という理由から、今回はこのコーナーでは、保存というテーマであれこれ書いてみます。



☆箱と中身の事と保存時には・・・・
星の数ほどに、模型製品があるならば、ごく一部のものを除いて、それを収納するための箱があるはず。
一般的に言って、欧米型の製品は量産化が進み、そして地球環境保護の面から、リサイクルを前提としたかなり簡略化された姿のものが主流のようです。
試しに手元のROCO社のパッケージを見れば、上下部分は、紙素材ですが、模型本体を包んでいる箇所は、発泡スチロール製となっております。
さて、わが国の模型用の化粧箱とその中身の組み合わせはどうでしょうか?
N ゲージの世界では、外装部分は、プラ製の専用ケースが主に使われ、車両本体の保護については、発泡スチロール製もしくは、硬いウレタン系のスポンジとなっております。
そして、日本型HO16番の分野では、ほぼ70%の確率で、紙製の化粧箱+スポンジといった組み合わせで販売されております。
その車体保護のためのスポンジ。
この素材、模型保存の面では、特にクセものですね!
実は、このスポンジについては、大まかに区分して、2つの成分からできております。
先でご紹介した、天賞堂製品の各製品をお持ちの皆様でしたらお気づきかもしれませんが、箱を開けた段階で最初に触れるスベスベ感のあるスポンジが、主に石炭を素材としたものです。(※左写真内Aの部分)   
そして、次に触れる丁度内側の模型本体を取り囲んでいるザラザラなスポンジは、あの悪名高い?石油成分を中心に作られたものなのです。
(※左写真内Bの部分)
私が何を申し上げたいのか?お分かりでしょうか?
"そうです!"車両保存を行う場合、上下の石炭系のスポンジに対する気配りよりも、内側の石油系のスポンジには、特に注意していただきたいのです。
一説には、この素材、特有のガスを発生し、充満の暁には、己の体を蝕むらしいとのこと。
その後には、驚くことに、同じ成分である車体側の塗装面に食らい付きます。そのため、車体とは、直接、これらのスポンジが触れないように、必ず柔らかな紙(和紙)とビニールで包む作業を必要とします。
数ヶ月に1度の割合で結構ですので、たまの休みにでも"ご機嫌いかが?"的な感覚で箱を開け、お気に入りの模型を眺めていただくと、かなりの割合でこれらの保護素材が痛まずにいられるはずです。
もし後年、スポンジのクッション感覚がなくなったり、最悪の状態(粉状)となりました折には、勢いそのすべてを捨てていただきたい。
開いた部分には、先で書きました柔らかな紙(和紙)を丸めて詰めるのも一例です。
なお、保存場所につきましては、一般的に申し上げて、高温多湿を避けられる、風通しの良い所に置かれることもお勧めします。

終わりに・・・・・(End of this Story)

いかがでしたか・・・・?
今回の第21回目では、昨今の流行に乗って、嘗て九州を走った国鉄時代の機関車・ED72を紹介させていただきましたが、ご興味は沸きましたでしょうか?
3年ほど前に始まったこの連載も、好評なうちに前号で第20回目を数え、このことによりお読みいただいていらっしゃる皆様より"もうネタが切れたの?"と数々のご心配のお声もいただきますが、大丈夫です。いや〜、それどころか、まだまだ新ネタは満載状態ですので、ご安心下さい!
次回はどこの国の、何をご紹介しましょうか?

明日からも私自身、好奇心旺盛に、この地球上にある鉄道、その模型を求めて、東西南北に向かって元気一杯で走り続けます。(どうぞご期待下さい!)

"Thank you very much for your read here all the way through"
"It's a great honor for me to write the all program, I do think"
"I hope I would like to keep good contact with you.

"Relax With Model Railways!!"

(All contents wrote by Takumi Ichikawa)

《この文章に登場する鉄道模型は、主に当社で扱っている商品ですが、連載の中には扱っていない商品もありますので、あらかじめご了承ください》

御意見、御感想などございましたら下記のアドレスまでお送りください。
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