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模型サイト いちかわのWorld Railway 第10回弘南鉄道(株)ED221凸型電気機関車 (日本)

天賞堂製品ミュージアム

いちかわのWorld Railway

はじめに

"Welcome to this program"
"This is Takumi Ichikawa"
"How are you?"
"How was your hobby life?"
"Anybody, Let's enjoy in this program"

"Come October 2002"
"I feel the fall"

街に出れば、ここかしこに秋だな〜!と感じさせるような爽やかな風が頬を擽り、草木も日々刻一刻、赤や黄色に変化させていく姿を垣間見られる今……。
日中の気温でさえも、数ヶ月前の暑さが嘘のように思え、ほっとしたひと時に、ついつい暖かい飲み物に手が伸び、口恋しくなる。
こんな季節の本格的到来です。
このページを開かれていらっしゃる皆様、"いかがお過ごしでしょうか?"
さて、今回で第10回目となりましたこのプログラム、いちかわのWorld Railroad では、秋という季節柄、遠く離れた海外の鉄道とその鉄道模型製品の紹介をひとまず止め、以前、ご紹介した第5回目(JR貨物EH500形電気機関車)に続く第2弾とし、ゆったり、そしてひっそりと心ゆくまで楽しめるわが国日本、この国の鉄道とその模型製品につきまして、このページの許す限り、私なりで大変恐縮ですが、ご紹介したいと思っております。
それでは……

Let's Reading!!

第10回目  弘南鉄道(株)ED221凸型電気機関車

1.弘南鉄道(株)とは?

青森県・津軽地方の城下町、弘前市を中心に現在は、2つの路線網(弘南線と大鰐線)の合計30.7kmを持つ、電化地方鉄道です。
この会社の設立は、1926(大正15)年3月27日となっており、今年、2002年で76年目を迎えている。
元々、この2つの路線自身は、単なる弘前市から延びているという接点のみで、それぞれの開業とその生い立ちは、1970(昭和45)年の合併時まで完全に異なっていた。
簡単にそれぞれを探って見れば……
① 弘南線は、1894(明治27)年に開通した、国鉄・奥羽本線が、政治的理由と共に、浅瀬石川・平川の架橋工事がネックと判断された諸事情等により、当初の計画どおりに建設・開業が行われず、その一連の流れに対し、俗に言う"おらが町にも汽車を……"的沿線住民の希望と合わせて、それまでの穀物輸送の効率の悪さを解消するべく、平賀地方と津軽の中心都市・弘前間をダイレクトに結べるようにとの熱き思いから、富農層と弘前の商工業者らが中心となった暁にできた路線です。(それまでの平賀地方の穀倉地帯で取れる米は、専ら馬車を使って黒石や石川まで運び出されていた。)
② 大鰐線は、終戦直後の1946(昭和21)年2月、津軽平野の交通整備のため、弘前市長を中心とした、地元有力者30数名らによって計画され、三菱電機の資本参加を得て、その3年後の1949(昭和24)年7月25日に弘前電気鉄道(株)として設立。1952(昭和27)年1月26日に現在の路線である大鰐〜中央弘前間(13.9km)を開業した。当初の計画では、北上し国鉄五能線の板柳までの延長や、西弘前〜田代間(目屋線)の開業を含めた弘前を中心とした鉄道網の形成も目論んでいたようだが、開業路線の経営不振や資金面の問題等からすべてが忽然の泡と消え、また、資本参加していた三菱電機の完全撤退により、1970(昭和45)3月からの、弘南鉄道(株)との間での正式な合併交渉によって、結局、同年10月1日を持って営業権譲渡となり、今日のような弘南鉄道(株)の一員となったいきさつがある。
さて、それぞれの生い立ちの異なる路線には、今から15年程前の1980年代中盤頃までには、本当に多種多様で、とても個性的な車輌が幅を利かせ、現役で活躍しておりました。(写真1参照)
しかし、それらの完全置き換えと共に、地方都市における車社会が急速に進んだ対応策、また、合わせて少子化の流れが急速に拍車をかけたようで(輸送効率優先主義)、1988年から数年間に渡り入線してきた、元関東大手私鉄の中型ステンレスカー群(東急6000系・7000系・写真2参照)が、その後は、本格的に勢力を拡大し、弘南鉄道と言えば、これらが専ら主役となって、活躍しているようです。 なお、これ以外の車輌群は、少数ながら本当に個性豊かなツワモノが今なお現役で在籍中です。今回、ご紹介しているこのED221凸型電気機関車もそのひとつなんですね。


▲写真1 写真提供 三田 研慈 氏

▲写真2 津軽大沢車輌検査区にて

2.ED221凸型電気機関車の今まで・・・・・

ここ数年来、本当に所謂ローカル私鉄に関する出版物、専門雑誌のそれに関係した月刊特集が増えたな!なんて感じております。
私自身、今回も、いろいろと関係あるものに目を配り、読み、調べてみました。小さな機関車なのに、今日まで現役でいただけあって、長い歴史と数々の事柄が浮き彫りとなりました。
面白いことに、このED221って、弘南鉄道株式会社が設立した同じ年、1926年生まれなんですね。(機関車の竣工は6月)
ボールドウィン・ウェスチングハウス社製(アメリカ)で自重28.6t。制御装置はHL方式で、主電動機はMT33(70kW)×4。歯車比は、4.56、軸配置はB-Bの凸型電気機関車である。
前身は、国有化される前の信濃鉄道が3両輸入した電気機関車のうちの1両です。1937(昭和12)年6月、信濃鉄道が国有化され、鉄道省管轄後にすぐさま形式制定が行われ、現在の形式であるED221形となった。
その後、大糸線や飯田線で活躍し、1948(昭和23)年1月に廃車。それからは、西武鉄道や近江鉄道に在籍し、特に近江鉄道時代には、車体両側面に小さな2つの窓を開けられ、ブレーキ部分の改造もなされた。
それからは、山陰の一畑電鉄にも譲渡されたようで、同社の貨物輸送廃止まで働いた。1973(昭和48)年11月、現在の弘南鉄道(株)という会社に移り、入線から2年後の1950(昭和55)年9月には、前部のステップがスノープロウとなり、デッキには、手すりの増設も行った。現在は、大鰐駅構内に留置されて、冬季には除雪車の推進機関車として、使用されるのみとなっている。(写真3は、津軽大沢車輌区にて)


▲写真3

★ 主な参考文献
「日本のローカル私鉄」(寺田裕一編著者) ネコ・パブリッシング刊行
「ローカル私鉄車輌20年 東日本編」(寺田裕一編著) JTB出版刊行
「鉄道ピクトリアル 東北地方のローカル私鉄特集」各電気車研究会刊行
ほか・・・・・

3.弘南鉄道ED221凸型電気機関車の鉄道模型製品について・・・・・

今からちょうど2年程前、堅実かつ渋めなラインナップで通の鉄道模型ファンの心を離さない製品を生み出し続けている、フクシマ模型製作所(東京)より発売された製品です。  元々、この時まで、数回に亘ってオリジナルの国鉄版ED22凸型は、同社より製品化されて来ておりましたが、少量多品種が中心の昨今のご時世。よりきめ細かいファン層に受け入れられるべくとの思いからか?弘南鉄道という仕様での製品化となったようです。
さて、具体的にこの小さな手のひらサイズの機関車をじっくりと見て見ましょう!
車体全体の基本構成は、日本型HO(16番)の定番である真鍮素材の組み合わせです。車体外装のキッチリと塗装された姿と共にタンポ印刷された表記にしばし目を奪われそうな感じ。動力機構は、単行電車や凸型機関車に大変便利で好評なパワートラック・WB26が2つ、台車内に取り付けられており、スムーズな走行を楽しめます。
キャブ内には、ホワイトメタル製の運転台がささやかながら再現され、また、屋根上の繊細なパンタグラフがとてもいい雰囲気をかもし出しております。
さてここで恒例?の車体分解をしてみました。
真鍮素材の組み合わせで構成されていると先ほど申し上げましたが、とにかくハンダが要所要所に的確に使われ、とてもキッチリかつシッカリと流されております。小さい機関車であろうとも決して手を抜かずに、正確に車体を組み上げている!としばし感動し、合わせてフクシマ模型の職人さん達の高度な技術に対し、正直、脱帽の念を抱いた私です。
このコーナーの最後に最新のED221凸型電気機関車の製品ラインナップとそれらの価格をご紹介します。

ED221凸型電気機関車ラインナップ(製造・発売 フクシマ模型)

① メーカー完成品
税込価格
●国鉄ED22
¥70,350
●一畑電鉄ED221
¥72,450
●弘南鉄道ED221
¥72,450
●蒲原鉄道ED1
¥72,450

② バラキット
●上記と同じようにそれぞれの仕様で販売中  各¥34,650(税込)

(注)上記の国鉄ED22型のメーカー完成品は品切れとなっており、今現在は、各問屋及び、各小売店の市場在庫のみとなっております。

4.中古市場における評価と価格について・・・・・

現実的な話題となってしまい大変恐縮に感じます。
現在まで最新のED22凸型の一連の製品につきましては、完成品及び、バラキットを問わずに、正直、全くと言っても良いほど出展された光景はございません。ただ一度、2か月程前に蒲原鉄道仕様のED1型のメーカー完成品が来たことがあります。
この時、ご出展なされた方は、ひとまず定価の66%程の販売価格(¥48,300-税込-)を希望なされ、結局、預かってから、わずか2週間ぐらいで売れていきました。
とにかくこの形式につきましては、日々多数の鉄道模型製品の委託と買取を行っている私らでありますが、本当に見かけることは皆無です。
もし?見かけるとするならば、最新の製品ではなく、それ以前に数回発売された中のバラキット(国鉄仕様のED22凸型)であり、おおよそ¥15,750-税込-前後で承ることが多いようです。
とにかく、ここ最近発売された製品は、必ずしもすぐに中古市場に流れて来るという図式は、完全に当てはまりません。
各社の厳しき台所事情が少量多品種の生産となったためか? はたまた、模型購入層の方々が本当に欲しいもののみしか買わないという傾向が強くなったからか?……。(何が本当の理由なのか?私にはわかりません。)
だだ、以上の事柄をすべて正として考えるならば、本当に興味引かれる車輌、大好きな形式につきましては、新製品の購入こそが堅実な方法かもしれません。
今回、ここまでご紹介したこのフクシマのED221、その弘南鉄道仕様なんて代表形式みたいなものですから……。
(こんなことを書いている側で、突如、だれかが持ち込んだこの模型が、エバーグリーンショップの店頭に並んでいる現実がそこにあるかもしれません。本当に明日の中古ショップは、販売員の私にもわかりません?????)

終わりに・・・・・

いかがでしたか……? 今回の第10回目では、弘南鉄道のED221凸型電気機関車につきましてご紹介させていただきました。
この連載を始めてから今回で10回目となりました。継続して今回も、また始めてお読みになられた方々、本当にどうも有り難うございます。

明日からも私自身、好奇心旺盛に地球上にある鉄道とその模型を求めて、元気に北に南に走ります。(どうぞご期待ください!)

"Thank you very much for you reading this program"
"It's great honor for me to write this program, I think"
"Relax With ModelRailways!"

P.S
自宅にて……
今回の連載で紹介したED22の模型をひとまずしまい、次の瞬間顔を上げれば、私の目前には、目一杯、夕暮れ時の秋空が広がっておりました。季節はもうすっかり秋です。夕暮れが本当に早くなりました。
再び暖かい飲み物が口恋しくなった私です……。(さてもう一杯、コーヒーでも入れようかな〜!!) 合掌

《この文章に登場する鉄道模型は、主に当社で扱っている商品ですが、連載の中には扱っていない商品もありますので、あらかじめご了承ください》

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