模型サイト いちかわのWorld Railway 第15回 名鉄7000系パノラマカー1次車(日本)

天賞堂製品ミュージアム

いちかわのWorld Railway

はじめに

"Welcome to this program"
"This is Takumi Ichikawa"
"How are you?"
"How was your hobby life??"
"Anybody, Let's read and enjoy in this program"

"Come Spring 2003"
"Do you have a Dream ?"

季節はすっかり春です。
外吹く風もだんだんと心地よく感じられる日々も多くなりました。
"皆様、いかがお過ごしですか?"
"花粉症の方々は、治りましたか?"
(私自身、ついに今年は罹ったようで、先日までこの症状が続いておりました。)
さて、今回で第15回目となりましたこのプログラム、いちかわのWorld Railroadでは、幼かった頃に抱いていた自分自身の 夢のひとつをベースとして進めて見たいと思います。
日々伝わってくる各種ニュースとその話題etcは、正直申し上げて、頭の痛い、できれば避けたいようなものばかりであり、いい加減、心身ともにへとへとなのは、多分私のみではないでしょう。(株価安、3月危機、米軍のイラク攻撃、北朝鮮問題ほか・・・・・)
このようなご時世に生きているからこそ、夢だけは是非持ち合わせたい。
もしも?今失いかけているとすれば、もう一度掴み直したいもの・・・・・。
"幼き頃のあなたは何に夢中でしたか?"
"そして今は・・・・・?"
とにかく私自身、以前からかねがね思っておりますが、鉄道そして模型に魅力を感じ、熱心に楽しまれていらっしゃる多くの方々とは、良い信頼関係を持ち続け、何か自分なりに、その方々にサポートができたらいいな〜なんて日々、願っております。(改めてよろしくお願い申し上げます!!)
・・・・・ということで、今回も前回までと同じように私なりで大変恐縮ですが、精一杯頑張って、紹介したいと思っております。
それでは・・・・・

Let's Reading!!

第15回目 名鉄7000系パノラマカー1次車 (日本)

1.名鉄(名古屋鉄道)とは?

会社概要

社名 名古屋鉄道株式会社
(Nagoya Railroad Co.Ltd)
創業 明治27年6月25日
創設 大正10年6月13日
本社所在地 〒450-8501
愛知県名古屋市中村区名駅
1丁目2番4号
資本金 734億5,700万円(平成14年3月現在)
年間収入額 1,293億8,200万円 (平成14年3月現在)
代表取締役社長 木村 操氏
鉄軌道路線距離 502.5キロメートル
自動車路線距離 4,382キロメートル

来る2004年(平成16年)、名古屋鉄道(株)は、創業110周年目を迎えます。
中部・名古屋市を中心に、愛知・岐阜の両県にまたがり、多くの鉄軌道と自動車路線網を持つ1民間企業組織です。
明治27年に設立した、愛知馬車鉄道にその始まりがあります。明治29年には、名古屋電気鉄道と社名を改めて、新発足し、同31年には、笹島〜県庁間においてわが国では、2番目となった電気動力による、鉄道を開業、運行させた。
その後、数多くの新しい路線を独自に開業しながらも、合わせて、周辺にあった数多くの別組織であった鉄道会社の路線を吸収、合併させていった。
戦中戦後の所謂、混乱期を乗り越えた名鉄は、昭和23年5月16日に、念願のひとつとされていた豊橋〜新名古屋〜新岐阜間(99.8km)の完全直通列車の運転を開始。(→現在の名古屋本線である)
世の中の経済復興が進む中、さらなるスピードアップと高性能車の導入、駅施設、並びに各路線の近代化(注1)とあらゆる面において積極的な投資を行っていった。
〔(注1)本線に直結する各支線は、架線電圧直流1,500V化と軌道の複線化を特に推進。〕
車両面のみの視点からでは、昭和30年に、モノコックの軽量車体を持った5000系を、同34年には、わが国初となった、冷房付通勤車両の5500系を、さらに同36年には、これもわが国初の試みとして、デビューした前面展望車両付の7000系パノラマカーを相次いで投入し、中京地区特有とされていた、車社会の急激な進展と合わせ、各所で競合している国鉄線(現JR東海)のそれぞれに対抗。
(ごく最近までの名鉄特有の車両環境としての一例は、通勤車でも片側2扉のオール転換クロスシート付であった=近年減少しつつあるのがとても残念な傾向)
最近では、平成5年に犬山線と名古屋市営地下鉄・鶴舞線との直通運転を開始。
VVVF制御機器を持った3500系や看板的存在であるパノラマカーにさらなる多くの仲間を加えるなどして、日々、旅客のためのサービス向上を行っております。
あと2年後の2005年には、中部国際空港が開港します。連絡のメインラインとして、さらなる飛躍が期待されることでしょう!

2.パノラマカーについて・・・・・

男の子なら1度は、だれでも憧れる電車の前後にある運転席。
目の前で刻一刻と移り行くその風景。特に私自身、今もって、対向列車とすれ違う瞬間に、なんだか心がワクワクしちゃう時がありますが・・・・・!!
今回、ご紹介しますパノラマカーは、このような憧れを抱いた方々、その夢の実現を、わが国で最初に行った鉄道車両です。
一次車、6両編成×3本(計18両)登場は、今から42年も前の1961年(昭和36)6月1日でした。
大胆にもスカーレット一色に塗られ(杉本健吉画伯作)、側面には大きな連続窓を持ち、前面展望の特徴あるスタイル、空気ばね台車と電子ミュージックホーンの採用、そして特別料金不要といったその姿は、この時代、大衆列車とは決して考えられず、運転開始からの数年の間は、出発の起点と終点の駅では、この列車に乗ろうとする人々で大変混雑したようだ。
特にかつてない前面展望車というコンセプトは、実はこの車両よりも前に登場していた、イタリアの都市間連絡電車"セッテベロ"にその起源はあります。
先程も書きましたが、このパノラマカーという車両の導入には、名鉄という会社が巨大な自動車産業を背後に持つ、この地域特有の将来を見据え、それに向けていかに本腰を入れて挑んでいた証の車であったようです。
結局、この車両は、1975年(昭和50)の最終製造車両の9次型まで各グループがあり、総数112両も製造されました。(同スタイルの7500系を含めば184両)
長年の製造により、車両各部に数多くのバリエーションを産んだことは趣味人らにとりまして、大変興味深いことでしょう。
このコーナーの最後になりますが、1次車の主要項目並びに、車両番号と編成、そしてよりパノラマカー知るためのお勧め書籍等をご紹介しておきます。
(↓参考になさって下さいね!!)

項目  
台車形式 FS335(空気バネ式)
主電動機形式名 T.D.K-825/ 1-A(複償巻線付)
駆動装置形式名 DND102/ 1-HJ型(歯車比78/16=4.875)
制御装置形式名 MC11−C型
制動装置形式 HSC-D型(電空併用電磁直通)
電動発動機形式名 CLG-326D型
冷房装置形式名 TAC15T2-21型(天井)
TAC-18T2-21型(床置)
集電装置形式名 PT-42-F型

◎車両番号&編成

←豊橋                                新岐阜→
モ7000奇+モ7150偶+モ7150奇+モ7050偶+モ7050奇+モ7000偶
●第一編成 7001−7152−7151−7052−7051−7002
●第二編成 7003−7154−7153−7054−7053−7004
●第三編成 7005−7156−7155−7056−7055−7006
※偶数車両に集電装置(パンタ)付

◎お勧めの書籍とビデオテープ・・・・・(※現在入手可能なもののみ)

1)書籍

●名鉄パノラマカー
(徳田耕一・JTB出版刊)
(¥1,700+税)

☆ミニ・コメント
初版が発売されたのは、パノラマカーがデビューし、40周年目の記念すべき年でした。
多くの写真とコンピューターグラフィックを駆使した内容は、長らく活躍し続けている、同車の過去から現在を知るには、最適な一冊であると思います。(=勿論、私も即購入したのは○○)

2)ビデオテープ

●2階運転台展望 名鉄パノラマカー 112分
(テイチクビデオ発売)
(¥3,800+税)●名鉄パノラマカー

☆ミニ・コメント
パノラマカーの2階席運転席内に小型カメラを設置き、名鉄の5路線を走破する運転室展望ビデオ。
少々、長い感じもしますが、普段見られない高さからの映像には、パノラマカー好きのあなたは終止画面に釘付けでしょう!!
(勿論、私も?!)

3.パノラマカーの鉄道模型製品

実車が個性的かつ、魅力溢れる車両のため、今日まで多くの模型メーカーより製品化されました。ただ、今回ご紹介する日車夢工房の模型製品が発売される段階までは、そのすべてがパノラマカーにおけるバリエーション区分上、屋根上に載った白い分散冷房を持っている後期の7・8次が該当しております。
まずは、一緒にこれらを確認したいと思います。(要表参照)

ゲージ名 発売メーカー名 発売の製品区分と備考
N(1/150) Tomix(トミックス)社 1)一般仕様6両セット2)特急仕様4両セット※発売当初は一般仕様の、単品にての発売のみでした。先頭車両のライトは、ヘッドのみ点灯式で、電球を使用していたが、再生産分より黄色の発光ダイオードに変更となり、現在も同じ。材質は、プラです。(7000系7・8次車仕様)
HO(1/80) 中村精密 真鍮製のトータルキットと完成品を発売。(7000系7・8次車仕様)
谷川模型製作所 真鍮製バラキットで販売。ただし、発売の製品は、低重心構造の車体を持つ7500系列です。
日車夢工房発売
(製造・カツミ)
真鍮製バラキットと完成品を発売。ラインナップは、1次・3次そして中間車両のみの9次車。各種バリエーションを展開しております。

さて、これから一緒に製品を眺めてみましょうか?
今回は、日車夢工房の製品、その完成品です。(写真1参照)
製品は、真鍮の金属製です。車体本体のプレス加工をメインに、特徴ある前部の展望席と運転室部分は、ロストワックス等の複雑なパーツをハンダにて、組み合わせております。(写真2参照)
前進後進時のそれぞれには、ヘッドとテールライトも点灯可能となっており、車体全体は、ラッカーにて美しくパノラマレッド色が塗装されております。
動力車(中間のパンタ付・モ7050偶数)には、近年の日本型16番の電車の標準的な装備とされている、キャノンEN22モーターと共にMPギア26mmを搭載し、大変スムーズで安定感のある走りを楽しめます。
また、この車両の細部に目を配れば、屋根上のパンタグラフ部分の細密化にしばし心を奪われそうです。(周辺の配管も再現済み!)(写真3参照)編成、そのすべての車内には、もちろん座席もあり、パネルライトの室内灯までOK。とにかく正直申し上げて、製品の価格は少々高価に感じますが、それに見合った完成度であり、大変納得のできる水準です。
私鉄電車好き、いやパノラマカーに心奪われた方々には、是非とも一編成持って、楽しまれて欲しい鉄道模型製品です。(→お勧めします)
このコーナーの最後となりましたが、今回の製品ラインナップを紹介しておきます。
もし?ご希望でしたら、天賞堂の新品売り場まで、リクエスト下さいね!!
(心よりお待ちしております〜?)


▲写真1

▲写真2

▲写真3

●名鉄7000系パノラマカー1次車 (日車夢工房発売)

セット内容 価格(税込)
1)車体キット
基本4両セット 一般車
中間2両セット 一般車
¥102,900
¥43,050
2)完成品
基本4両セット (一般車・フロントアイ付)
基本4両セット (一般車・フロントアイなし)
中間2両セット ★原型6両セット (新車落成時)

(注)このバリエーションのみ日車直販です)
¥249,900
¥249,900
¥96,600
¥357,000

※なお、2003年4月現在、発売された製品の中で品切れのものあり、その他も在庫僅少となっております。
詳しくは、取り扱いの模型店店頭および、日車夢工房のホームページ
http://www.n-sharyo.co.jp/yumekobo/models.htmlまでご確認ください。

終わりに・・・・・

いかがでしたか・・・・・? 今回の第15回目では、私の幼き時の夢であった事柄をベースにここまで進めてまいりました。
一度は憧れる〜電車の運転席。
最後になりましたが、何故?関東に住んでいるのにあなたが名鉄?と疑問を持たれた方もいらっしゃったかも知れません。実は、幼き頃から親の実家が中京地域にあり、帰省の暁には、かならず名鉄電車とパノラマカーに触れ合っていました。
そのため、必然的にこのようになってしまったようです。(LOVE名鉄)
また、久しぶりにパノラマカーにでも乗って、前方からの風景でも楽しんでみようかな!夢の少ない今だからこそ・・・・・。
明日からも私自身、好奇心旺盛に、地球上にある鉄道、その模型を求めて、元気に北に南に走ります。(どうぞご期待ください)

"Thank you very much for you reading in this program"
"It's great honor for me to write this program, I think"
"Relax With Model Railways!!"

いちかわのWorld Railway

《この文章に登場する鉄道模型は、主に当社で扱っている商品ですが、連載の中には扱っていない商品もありますので、あらかじめご了承ください》

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