GINZA TENSHODO SINCE 1979 MODEL TRAIN

 
模型サイト いちかわのWorld Railway 第24回 Model of 2 Years!!(World Wide Railway Models)

天賞堂製品ミュージアム

いちかわのWorld Railway

はじめに

“Welcome to this program”
“This is Takumi Ichikawa”
“How are you?”
“How’s your Hobby life?”
“Folks, please read here all the way through”

“The best way to have a good idea is to have lots of ideas.”
(By Lines Carl Paling 1901.2.28〜1994.8.19)

“大変長らくお待たせ致しました。”
“ご無沙汰をしております!”

入社以来約15年半の年月を過ごした銀座から舞浜支店に異動をしてからあと僅かで3年目を迎えてしまう昨今となりました。
銀座とは少々異なった環境下だった為、時々で様々な経験を味わいましたが、試行錯誤を繰り返しながら常にベストの方法を探し求めて現在に至っております。
(勿論、店頭にて模型を取り扱うという日常の業務にはそれ程の差はありませんが・・・皆様のお耳に届いていた?例のお寒い駄洒落を口にする機会は格段に減ったかな!?)
何分この年月(最近も!)は、内外を問わず多くの方々の暖かで、大変力強いご支援と励まし(来店や電話)があり・・・・今なお己の頭(こうべ)を深く垂れ、心より感謝の念で一杯です。
(→外に出てからより一層身に沁みています。=ありがとうございます。)
今後共まだまだ私自身力不足で至らない点もあると思っていますが、入社してから身振り手振りで覚えたこの世界を、信頼関係ある多くの皆様方と共に一つ一つ丁寧にそして地道に歩んで行きたいと切願しております。(With 楽しさ!)
“明日からも何分宜しくお願い致します!!

さて、今回の“いちかわのWorld Railroad”の第24回目ですが、これまで約2年の間、銀座を離れてから見聞きした経験や個人レベルにて学んだ事柄をベースに、冷静沈着な気持ちを抱き、時には熱くなりながら今回の連載を進めます。
いつものように私なりの視点からで誠に恐縮ですが、この筆(=キーボード)にて精一杯書き綴ってまいりますので、最後まで宜しくお付き合い願います!
お互いに限られた生活の時間ですので・・・・・早速本題に入りましょう!

Let's Reading!!

第24回目 Model of 2 Years!!(World Wide Railway Models)

1.始めに(Introduction)

前回この連載をアップした時点では、【日本の鉄道模型界の総本山】と位置付けられています銀座本店、その建物内にある4階に私は勤務していました。
日々、数十年もの昔にこの世に生を享けた商品からその時々の最新に近いような模型まで、車輌のみならず様々な国籍の車両そして関連ある物を受け付け、取り扱っていました。約7年半勤務していた間、1度もお目にかかれなかった製品もありました・・・
質問1=どこの国の“何型でしょうか?
☆ ヒント=天賞堂のWBを主動力に使用していました!
DSB(デンマーク国鉄)のIC3は改良製品が出ましたが、○○○○○は予告のまま。その3ヵ月後には突然でしたが、開店から5年と数ヶ月が経っていた千葉県浦安市にあるイクスピアリという施設内の支店にて“新しい勤務を行え!”との通達を受け、年中無休の店舗にての変則的な日常の生活がスタ−トをし始めた私でした・・・・それから約2年、この年月は長いようで短くも感じています。
その間、世界の鉄道模型(16.5mmゲージ)界の流れや成り行きも僅かながら変わりました。この話題の中心は、昨今まで趣味人口の層が比較的に厚いと言われてきた各大陸内での出来事でした。
北米大陸では、DCC(デジタル・コマンド・コントロ−ル)標準装備の車輌模型が続々と登場し、今日ではリアルなサウンドを聞きながらの運転を楽しむユーザ−が中心となって趣味人らを楽しませています。
そして一例としてですが、Walthers(ウォルサーズ)社発売の昨年版の製品カタログを見れば、一連のレイアウト用品(建物、バラスト等々)に関しては、数年前よりもより一層の充実が図られているように感じました。あの超大陸国家の模型界であっても、車輌のみではもはやこれ以上ヒット作を生み出すのが大変難しくなっている証なのかもしれません。

勿論、この国では元々レイアウトを製作し、おおらかにこの趣味を深く楽しむ側面もありますので、私自身は現地に住んでいる趣味人では無いので恐縮ながら真相は断定が出来ません。だだ、一例を挙げれば、我々日本人は、車両を手に取れば近距離で確認をするが、欧米人は約1m離れてスムーズに動くか?に重点を置いて確認する習性があると・・・以前聞いた話をふと思い出してしまいました。
欧州大陸では、ドイツのMarklin(メルクリン)社の資本が変わり、オーストリアのROCO(ロコ)はちょうど一年程前に社内の組織に変化が生じ、人事が刷新されて今日に至っております。
そして皆様もご承知な事柄としては、英国の老舗HORNBY(ホーンビー)社が多数の模型メーカー(ブランド)を傘下に収め世界企業になりました。

{※前回この連載の第23回目の後半に軽く書きましたが、あのLIMA(リマ)グループ=〔LIMA(リマ)、Rivarosi(リバロッシ)、 Jouef(ジュエフ)、Arnold(アーノルド)等々は2003〜2004年にかけて完全買収(総額は約?8million)が行い、その後にはラテンの国・スペインElectrotren(エレクトロトレイン)社、金属製カーモデルで有名でしたイタリアのPOCHER(ポケール)社、最近では、同じ英国国内の老舗を2社引き受けたとの最新の情報もキャッチをしています。=現在殆どの金型は中国国内に移ったとの事}
さて、ここで皆様に質問の2です? この英国にての2社とはどこでしょうか?
☆ ヒント=①、1社は塗料の老舗でしたメーカーです。
☆ ヒント=②、もう一社はプラモデルキットの形態で各国の鉄道車両を作っていた会社です。
(例)英国のBlue Pullman(ディーゼル)やドイツの蒸気機関車・・・等々です。)さて、上記以外の分野についても簡単にご説明致しましょう!

ここ数年、他の欧州型車輌模型(特にフランス・イタリア系)の充実には目が飛び出てしまうほどです。2000年以前では、ほとんど製品化がなされてこなかったのが今では嘘のように感じています。
この分野を主に専攻なさられている方々にとっては多くの種類が一同に販売され、セレクトに費やす時間が格段に増えたのではないでしょうか?(←うれしい悲鳴も聞こえてきます!)
{例Heris(ヘリス)社、A.C.M.A社、LS.models 等々・・・・・}
本年は嘗て欧州大陸にて各国が華やかな豪華列車を運転し、世界的に有名だったTEE(Trance Europe Express)の初運転から50年という記念すべき年でもあります。
従来からの大手メーカーともども今年は沢山のTEE車両の模型製品化の告知あり、段々と日本国内でも発売をされてきている昨今です。(こちらも魅力たっぷり〜)
一方、南半球の国家内で唯一長らく鉄道模型という趣味が広く根付いている豪州(オ−ストラリア)においては、旧来の形式やニッチ的な分野(←主にレジンキャスト製キット)を除いて、飛躍的に高い需要を伸ばしてきているのが、大陸横断列車【The Gun(ザ・ガン)やIndian Pacific(インディアン・パシフィク)】等の超近代型専用牽引ディーゼル機関車群。中国生産の完成品各種。
ここ数年の間に手を変え塗装バリエーションを数多く増やし、大人気の塗装機では、2度3度と再生産を繰り返すほど現地では過熱をしています。
(※現地での販売価格は、昨今の為替から換算すると、KATO製の輸出型製品の倍ですが、オーストラリア国内では売れている!)
まあ何分〜ここ数年、各企業の考えやその時々の流れにもよりますが、Far East(極東=中国)内での本格的な商品製造に着手をする企業が続々と増えた事実は概ね間違いでありません。
もはやプラスチック製の量産品に関しては、他の産業とほぼ同じように“オフシェアリング”による“他国においての物作り”が時代の中心となりつつあります。
ただ、製造企業の技術水準と人材、発注メーカー側の資金、双方のコスト等々の差により必ずしも予定どおりに発売されない場合も数多くあるのが・・・・正直玉にキズかもしれません。しかし、誰も予測すら付かなかったような模型車輌がこの世に出てくるチャンスが勢い到来をした訳で、前向きに考えればこの事は、ユーザー各個人にとって大変面白い時代になって来たのだと私自身は思っています。
そう!この世界も趣味の多種多様化がさらに一歩進んだ“現在”であるとも感じています。次は“何”が出てくるのでしょうか?
(※ただ輸入模型が好きな方々には、最近のユーロ、ポンド高には頭が痛いですね。正直懐具合に影響が出ます。そして“再生産が望めないとなれば”購入する数が増える事もあります為、後に起きるコレクションの収納場所に悩む趣味人も多いでしょう。)
という事で、今回皆様に紹介する以下の製品の殆ど全てはFar East(極東)の中華人民共和国(中国)の国内にて主に完成した車輌模型です。
長らく模型業界に携わっている身分から、フェアな世界的視点によって厳格な価値判断を行い、“Model of 2 Years!”を6点決め、可能な限りこのプログラムにて魅力をお伝え致します。
(※伝統工芸品の域であるわが国の真鍮製模型は、今尚職人さん達の高い技術力に支えられており健在でホ〜としています。こちらも捨てがたい魅力一つですね!)

(P.S)このコーナーの締めくくりとして最終質問を・・・・・・Q3、旧イタリアのLIMA(リマ)社が英国・HORNBY(ホーンビー)社に買収される直前に発売した最終製品はどの国のどんな形式(バリエーション)だったでしょうか?
他国の倒産について父さんに聞いても分かるかな?(←恒例の寒いジョークを一発!)以下の写真を見ながらさあ〜どうぞ!!


※答えは、最終コーナーにて!

2.The Best Model in the World(Within 2 Years)

この2年の間に一体全体どれくらいの新製品や改良製品が発売されたのでしょうか?膨大過ぎて見落としがあるかもしれませんが、少なくとも店または個人で最低一度は手に触れ、そして時々にて感動した(感動中!)の模型製品を今回は厳選させて頂きます。以下では、製品写真と簡単な解説を加えますのでご参考頂ければ幸いです。

① British Rail(英国鉄道)Class37 (1/76 Scale)
まずは、この連載の前回(英国IC125編)の流れに続き、長らく英国国内において今なおメジャーなディーゼル機関車のClass37(37型)より・・・・・。
同形式の初登場は今から47年前の1960年で、僅か5年の間に総数309両も製造されました。バリエーションは7種に分類。(各区分=37/0,3,4,5,6,7,9型としている)
製造は、English Electric Robert Stephenson&Hawthornsにてで、English ElectricType3として知られています。
装備エンジンは、English Electric12CSVTを含めて全4タイプ。
何分引くものは旅客・貨車共々選ばず何でもOK!で主要幹線でも地方路線にいたっても大活躍をしましたが、約10数年前より車籍を失う仲間が増え、残された同形式の多くは現在主にEWSやDRS等の貨物列車を運行している組織に所属中。
Bachmann(バックマン)社では、Branch−line(ブランチライン)という英国型OO(ダブルオー)のブランドにて新発売しました。

今回ご紹介のこの製品は旧来の同社の水準をはるかに超えた高精密な仕上りで、車体重量精密度ともにOK!この場でこんな話題を提供するのは誠にお恥ずかしいのですが、実際に店頭(舞浜)にて展示を行う直前の検品時に“これは凄い!!!”と検品者本人(=私)が心引かれてしまい、結局専門外の時代にも関わらず1台購入するはめとなりました。
(※恐縮ながら個人レベルでの英国型の趣味対象エリアは1990年以降です。)
走行性能も抜群に良くて合格!・・・・・現地の鉄道模型雑誌“Model Rail”の新製品ガイドでは、最高得点をキープしていました。(信号機の点滅で5段階評価中の5個点灯)追って可能であるならば、その後に追加発売された別バーションにて初標準装備とされているDCCのサウンドシステムを是非とも分売してくれると良いと思う今日この頃です。English Electricのリアルサウンドを手元でも聞きたい〜ですね!

☆製品ディテール


↑ 本体写真

↑付属のプレート

★Bachmann Branch line
品番#32-382CLASS37/4 DIESELBR BLUE/ LARGE LOGO
“ALUMINIUM 100”記念ロゴ付き仕様
国内販売価格 ¥17,640(税込) (※2007年8月現在)
◎特製の金属製エッチングプレートも添付済み。(貼り付けの選択が可能)

② NR CLASS(Australia)(1/87 Scale)
①に続いては、英連邦の国の一つである南半球の豪州・オーストラリアのHO製品をご紹介させて頂きます。
以前もこの連載(第3回&第20回)にてこの国に関する事柄を模型製品共々発表をしてきましたが、今もって不思議とこのウェブでのアクセス数が多くて驚いています。
隔月で発売中の雑誌(Australian Railway Magazine=本店にて少数取り扱い)を定期購読をしながら未知なる同国の鉄道模型事情を密かに?学んで来ています。
このNR Classという電気式近代型ディーゼル機関車は、1996年に本格的にデビュ−。(プレデビューとして5年前の1991年には存在をしていましたが・・・)
頭にNRと命名されたのは、同車を投入したのがNational Railという国営の運営組織だった為に現在もこの名前は残りました。
1号機〜60号機迄はNSW(ニューサウス・ウェルズ)州のBroad meadowにて、残りの60台はWA(西オーストラリア)内のBassendeanでそれぞれ製造され、最終的に120台の大量増備となり、近年では鉄道輸送の近代化に大きく貢献をしております。
エンジンは、GE(ゼネラルエレクトリック)社の7FDL-16型(総出力は2850,3560,4020Hpと3種類有り)を搭載し、最高時速115Km/hで総重量はすべて132tです。

模型の世界では新メーカーのAustrains(オーストレインズ)社が、NR(National Rail )塗装のありとあらゆるすべての種類を手始めに製品化し、追って、大陸横断列車の一つである真っ赤な塗装のThe Ghan(ザ・ガン)の塗装車をリリースしました。
(車体番号はNR74,NR75そして1996年にトラックと衝突し現在修繕中のNR109の全3種)
今回このウェブでは追加のニューアイテムを紹介します。
豪州はもとより大陸横断列車で世界的に有名な”INDIAN PACIFIC”(インディアンパシフィック)仕様のNR25とNR28です。
基本的な製品仕様には変化が無かったのですが、タンポ印刷技術の進化が判ります。
趣味誌にて紹介されてから1年位は動きが鈍かったようですが、実車が多くのマスコミにて登場をする(日本の旅行誌等々も含めて)機会が格段に増えた為に、約1ヶ月前にはメ−カーにて売り切れとなってしまいました。次回生産は、2009年頃と告知されています。では以下に製品本体について写真で紹介をしておきます!


★Austrains社 品番#特になし NR25 &NR28 現地販売価格 各A$245〜

③ NYC SUBWAYCAR R17 Series(1/87 Scale)
アメリカ・ニューヨークと言えばこの車輌。そのものズバリ!地下鉄電車。
鉄道模型の世界でもニッチ的でかなりマニアックな類に分類されると思いますが、地下鉄車両の製品化を行い、売り切ってしまう現実に合衆国の模型界の懐の広さを感じています。何分西洋東洋を問わずとして、新しい【ネタ】に困ると、各メーカーの製品開発担当者は自己の足元を再確認し、商品化のヒントを得ているのかどうか?・・・・真意は定かではございませんが、最後の頼みの綱が地下鉄車両だと私は長年の業界経験則により申し上げておきます。
このニューヨーク地下鉄を販売したのは、PROTO(プロト)シリーズで良質な模型製品を長らく発売してきているLife-like(ライフライク)社という模型メーカーです。
R17という形式の車輌は、1950年中盤に400両も大量増備されたニューヨーカーや海外からの旅行者らにとって、大変馴染みのある地下鉄だったはず。
(姿かたちが東京の旧銀座線や丸の内線にそっくりなのが面白い)
主な製造所は、St.Louis Car Companyでしたが、電装品は2種類ありました。
車体番号6500〜6699はGE(General Electric)社で、6700〜6899まではWestinghouseElectrical社の物を装備。途中6800〜6809には、試験的に冷房を取り付け済みでのデビューをし、ムシムシしたマンハッタンの夏には大変好評であった為に追って全車両に標準装備となりました。

ただ誠に残念ながら、治安悪化による落書きが社会問題化した流れより、日本からの高性能ステンレス車輌の導入により、登場から約40年弱の1988年2月29日には全車引退をしました。
2007年現在では博物館やイベント時にしかこの車輌の姿を眺めなれないようです。 模型製品では、PROTOシリーズが発売を行う前に地元 MTSIMPORTS,INC.社が韓国の今はなきSAMHONGSAN(サムホンサン)社の協力下で真鍮(ブラス)製の2両セットで完成品を発売していた事もあります。 では実際にPROTO(1000シリーズ)のR17を見てみましょう!
製品は以下のセットでの販売をしており、様々な塗装時代がある中で最も人気でした”Red Bird”(レッドバード)の塗装を再現。
編成は動力車1両+付随車3両の合計4両編成です。
(車体番号=6604+6619+6513+6529)
全車輌共ヘッドライトと車内灯が点灯します。特に車内灯の取り付けには全長が短い為に大変苦心をしたようで車体中央付近に目をやれば不思議な白い取り付け台座が見えています。(わが国の技術を投入すればもう少しマシな内容になったのでは・・・)
連結器はKadee(ケーディ)社タイプの物が付いておりますので、線路上でとてもラクに車輌どうしの連結や開放作業が出来ます。
動力車両は1両ですが、低速から高速まで本物と同じようにスムーズな走行を実現し、様々な編成で楽しめます!

☆製品ディテール ★PROTO1000(Life like社)
品番#920-31015NEW YORK CITY TRANSIT R17 SUBWAY CAR(Red Bird)
販売価格 ¥22,050(税込) (2007年8月現在)

※尚、限定生産にて先のR17車輌の仲間であるR21~R22型も発売されました。参考までにこちらも紹介しておきます。R21車輌は正面貫通ドアにある窓ガラスが四角です。

追記・・・・・ NYC(ニューヨーク地下鉄)でもオリジナルグッツを販売し、利用者により一層身近に鉄道を馴染んでもらおうと努力をしています。
天賞堂舞浜店では、模型のみならずこのニューヨーク地下鉄のグッツ類を新規で取り扱っています!ちなみに私も気分一新!
毎日の通勤用にショルダーバックを購入し、日々使っています。
皆様にも気軽にお勧め致します!(価格・キャップ¥3,675〜 鞄¥8,925〜)

④ NSBB7(Norway)(1/87 Scale)
英国、豪州、米国と世界の3地域の模型車輌をご紹介して来ましたが、鉄道模型趣味が盛んな欧州大陸に関する物が無いのはアンフェアーです。 この④にて紹介をする車輌は欧州大陸内に所属をしていますが、残念ながら一般的なドイツやスイス型ではありません。本来ならばこれらの国々の製品が出てくるべきですが、本年春のニュールンベルクのメッセにて各メーカーが発表し、8月迄に発売してきた製品を見ていると残念ながらこれらの殆どが従来からの塗装変更や改良製品ばかりでした為に、今回はこの段階では全く選べませんでした。
多分、これまでのこの連載内では“初”登場となる北欧・ノルウエーという国の模型車輌を今回はセレクトします。尚、先の3点とは異なり動力機構を持っていない客車群です。
実際のB7シリーズ客車は、1982~1989年の7年間にノルウエー国内のStrommenにて全6種類が製造されました。
(内訳)
◎AB7 (1/2等車)
◎B7 (2等車)
◎BC7 (2等車ファミリー個室付き車輌)
◎FR7 (レストラン車)
◎FR7-2 (コンパートメント・荷物室車)
◎FR7-3 (ビストロ車)

全長は26.1mmで総重量は車輌ごとに多少の違いがありますが概ね40tです。
現在では、主にベルゲン急行などの主要な列車に使われており内外から訪問してくる多くの観光客らに快適な旅を提供し続けている為に人気の的となっています。
模型製品は発表から約6年の歳月を経てようやく市場に送り込まれました。発売元は、ノルウエーの模型メーカーであり直営の店舗も在るNMJ(NORSK MODELL JERNBANE)社。
同社は、自国の機関車類を韓国にて真鍮(ブラス)製での少量生産を行いながら、一方では北欧3カ国内の今は無きイタリア・LIMA社の総代理店として活躍し、一連の北欧型車輌のラインナップをプロデュースしてきた長い歴史があります。
現在もその名残があり、毎年2月にドイツのニュールンベルグで開かれているメッセでは必ず専用ブースを設け、積極的な販路の拡大に努めています。
最近、特にオーストリアのROCO(ロコ)社との関係強いらしく、追って天賞堂にても再入荷があるNSB(ノルウェー国鉄)のEL16型電気機関車の生産に協力をしています。
ひと昔前は北欧諸国にて経済環境が余り良くなかったと聞いているこの国ですが、オリジナルの模型が発売され続けている姿に時代の変化を感じてしまうのは・・・私だけではないはず。

☆ 製品ディテール

★NMJ(NORSK MODELL JERNBANE)社。
※品番については初回分が5種類全13種類もあり今回は割愛します。
室内装備は完璧に作りわけがされており、床下機器の精密度は高い。
尚、続けて同シリーズの2期(1985〜1995年)とそれ以降のバリエーションが多数製品化の予定です。(2007年8月現在)

⑤ Virgin PendolinoClass390(EMU)(1/76 Scale)
先のB7客車と同じ位に多くのユーザー層から良質な模型製品化が望まれてきたこの車輌。ここまでお読み頂いた方々の中では、また!英国型の車両か?とお感じになられてしまうかもしれません。ただ、久しぶりに実際の車輌と同じように走行駆動関連部分にオリジナルのギミックを取り付けた大変面白い新登場です。
実車は2001(平成13)年11月に初登場しました。
ご承知のとおりにVirgin(バージン)は同国をベースとした多角経営の企業名ですが、その次のPendolino(ペンドリーノ)という文字は1988年のFS(イタリア国鉄)のETR450型車輌のデビュー以降欧州大陸で飛躍的に有名になったイタリア語。
振り子式の電車という意味です。
2004(平成16)年までに西海岸本線(West Coast Main Line=LondonEuston〜Glasgow間)の高速化を行う為にFIAT社(フィアット社=※現在は隣国フランスALSTOM社の傘下〕の協力下で英国国内にて製造が続けられ、最終的に全53編成が投入されました。(本年2月23日には、第31編成がGrayrig近くにて脱線転覆事故を起こしてしまい、当分の間は52編成所属です)
当初(第34編成まで)の基本編成は8両でしたが、その後全ての編成に1両加えられて現在では9両でフルの編成となっています。
最高速度も、旧B.R(BritishRail=英国国鉄 )当時は180km/h程であったが、このPendolino車輌の投入によって、2007年現在では国内最高の225km/hまでの運転が可能となった。今後はさらに速度の向上が予定されており、最終的には他の欧州大陸と同じ300km/hまで到達させてしまいそう。

(※近い将来には、ユーロトンネルから大陸まで乗り入れて、パリやケルン等の各都市にての発着すら行うのではないかとの予測もしております・・・ Virgin社ならやりかねない)鉄道模型の世界では、これまで同国の一般的なOOサイズ(1/76)にて2社が製品化をさせてきました。(※今のところNやOサイズでの製品化の予定はありません)
まずは、このClass390が初登場した翌年2002年に、英国・Wales(ウェールズ)に本拠地を置いているDapol(ディーポール)社が突然4 両の基本セットを発売しました。(←左写真がパッケージ)尚、動力車輌のモーターはマブチ製でしたが、パンタグラフは固定で可動がしない製品でした。
当時としても決して安い価格帯では無かったのですが、瞬く間に完売となってしまい同社は、追ってフル編成にする為の増結車も多種予定をしていたのですが、全く流通がしないまま現在ではOOサイズ(1/76)の模型製造を殆ど行っていません。
(※Pre Order後全く届く気配が無く、コンタクトを行ったらあっさりSold Out!との返答が届きました。⇒クレームを伝えたら開き直られた経験有り=今尚真面目に印象が悪い) それから約6年後の先月、ついに英国国内の老舗であり世界企業のHORNBY(ホーンビー)社がこの車輌の製品(第12編成)を完全新規にて発売をスタートさせています。基本セットは4両ですが、しっかりと各増結用の中間車も販売をし、個々のユーザーの運転環境の差に応じて増減が出来る仕様となっています。
(動力は片軸のパンケーキモーターの発展型です。)
合わせて、北米大陸の流れと同様にこの国内においてもDCC (デジタル・コマンド・コントロ−ル)に着手する動きがあり、HORNBY社もBachmann社に続いて本格的な参入をしております。

私自身、先日よりこのペンドリーノ編成から本格的にDCCについての研究を始めました。発売元ではNMRAの方式でも対応するとの公式な発表をしていますが、以前より日本国内の業者が数多く流通をさせてきているコントローラーでは残念ながら全く対応していませんでした。
本物の旅客機製造の産業界と同じように、欧州とアメリカはある面では差を設けて争う姿勢がこの世界の実情なのかもしれません。(例・Boeing社VS Airbus社)

☆製品ディテール

★HORNBY

◎基本4両セット
品番#1076 Virgin Trains Pendolino Train Set
(※HORNBY DCCコントローラーとDCC装備の車輌が4両、そしてレール等の付属品が一式含まれたコンプリートなパックです)
国内販売価格¥????
#2067XVirgin Pendolino Train Pack (DCC Fitted=DCC装着済み) 国内販売価格¥29,400〜
#2067Virgin Pendolino Train Pack (DCC =DCC化対応) 国内販売価格¥27,300〜

◎増結中間車
#4271Pendolino 1st Class Open Coach
#4272 Pendolino Trailer Standard Open Coach
#4273Pendolino 1st Class Open Coach
#4274A Pendolino Trailer Standard Open Coach
#4274B Pendolino Trailer Standard Open Coach 国内販売価格¥6,300〜

(※国内標準販売価格は、2007年8月現在です。昨今の英国ポンド(£)通貨の高騰によって残念ながら今後は販売価格の値上げがあると予測をしています。この通貨に関わらず、輸入商品の価格は変動率が高いので、ご希望の製品がある時にはお早めにどうぞ・・・・)

⑥ JR(JNR)103系通勤電車(1/80 Scale)
これまで①〜⑤では世界各地の様々な鉄道車両、その模型製品を紹介してきましたが如何でしたが?
この⑥番目では私たちにとって長らく最も馴染みの深い車輌、その模型製品をセレクトします。
103系通勤電車は、究極の国鉄標準型車輌として1963(昭和38)年製造の試作車が初デビユーから約20年間という長期に亘って総数3503両(※)も製造された経済性重視の電車。
首都圏のみならず、関西圏や名古屋圏他各地の通勤通学輸送を中心に大活躍をしております。
尚、残念ながら軽量ステンレス車輌の積極的な導入を進めている首都圏のJR東日本は、昨年(2006年)の春に最後まで営業運転を行ってきた常磐線での運行に終止符を打ちました。(現在ではその姿を見る事は出来ません。)他地域(特に関西圏)では、数々の延命工事が施されていますのでまだまだこの車輌に触れ合うチャンスがあり、完全なオリジナルこそ出会う機会は無いのかもしれませんが、往年の国鉄型を知る趣味人にとって大変喜ばしい事ではないでしょうか?
(※完全新製車は総数3447両で、他に101系からの改造が36両と72・73形からの20両ありました=事故廃車の2両も含んだ合計です・・・・・・私鉄界ならば1形式で最大数の東武8000系列の712両が有名ですね!)
さて、わが国の模型界でも今まで沢山の模型メーカーがこの103系電車の製品化を行ってきており、人気の高さを実感してきています。

天賞堂でもこの車輌の模型化を進めて、数多い種類の中で比較的かっこいい!新製冷房車という区分に属する可能な限りの種類を製品化させました。模型製品のプロトタイプは、1973(昭和48)年以降に冷房機器を標準装備として搭載させた地上路線向けの完全新製車群。
詳しい個別の製品ラインナップはこのコーナーの最後にご紹介をしますが、何分量産のプラ製品にも関わらず大変質が高く、従来のプラ製品ならば絶対に標準では行わなかった屋根上配管や各種手すりに金属(真鍮)製をふんだんに取り入れ、強度を保っています。
動力車輌は、パンタグラフ付きのモハ103ですが、本物と同じように10両編成でも安定した走行を実現させる為に均一の取れた金属製ウェイトを使用。
車内にはロングシートやつり革まで再現され、勿論前尾灯や室内照明が標準で付いています。

私が舞浜店に異動してから、時同じくしてこの模型製品が現実化し、店内の巨大なレイアウトにてこの103系のデモンストレーションが発売直前までに数多く実施されていました。
終日列車が動くレイアウトの同レール上を毎日毎日開店から閉店までの約10時間余りを休むことなくこれらの103系はフル編成で完走しました。(※スタッフと共に働きました〜よ・・・・お互いに疲れました)
その間、殆ど大掛かりなメンテナンスを必要とせずに、結構平気な顔をして半月強も走り続け、正直驚きと感動を覚えた記憶があります。最も一般のユーザー層ではこんな過酷な状況での運転は行わないでしょうが、何分走行面においてもかなりの耐久性がある事を目前で【身を持って】実感をしました。
結果→この体験より私も後日、103系○○線仕様から手を染めてしまいました。
次は○○○を、懐に余裕があれば次は○○○○でも求めようかな?
(※密かにこの欲望を満たすべく?考えている今日この頃です!(笑)

(追記)発売当時、“個々の価格が高いんじゃない!”とのお声を頂戴しましたが、その後個人レベルを中心に世界的な価格調査と追求をしてみました。結局、中国製造の量産プラ製品群においてはこの103系製品自体、決して逸脱した値段ではございません。
是非とも安心してお求め頂き、一緒に楽しみましょう!

☆製品ディテール


★天賞堂製103系通勤電車(新製冷房編成)

◎基本4両セット(クハ103+モハ102+モハ103(M)+クハ103)
品番#55004 103系低運転台基本4両セット (スカイブルー)
#55005 103系高運転台ATC基本4両セット (スカイブルー)
#55006 103系高運転台非ATC基本4両セット (スカイブルー)
品番#55010 103系低運転台基本4両セット (オレンジ)
#55011 103系高運転台ATC基本4両セット (オレンジ)
#55012 103系高運転台非ATC基本4両セット (オレンジ)
品番#55016 103系低運転台基本4両セット (うぐいす)
#55017 103系高運転台ATC基本4両セット (うぐいす)
品番#55021 103系低運転台基本4両セット (カナリア)
#55022 103系高運転台ATC基本4両セット (カナリア)
#55023 103系高運転台非ATC基本4両セット (カナリア)
品番#55027 103系高運転台ATC基本4両セット (エメラルドグリーン)
国内標準価格各¥50,400(税込み)

◎増結中間2両セット(モーター付)
品番#55007 103系増結中間2両セット (スカイブルー)
品番#55013 103系増結中間2両セット (オレンジ)
品番#55018 103系増結中間2両セット (うぐいす)
品番#55024 103系増結中間2両セット (カナリア)
品番#55028 103系増結中間2両セット (エメラルドグリーン)
国内標準価格各¥28,400(税込み)

◎増結中間2両セット(トレーラー)
品番#55008 103系増結中間2両セット (スカイブルー)
品番#55014 103系増結中間2両セット (オレンジ)
品番#55019 103系増結中間2両セット (うぐいす)
品番#55025 103系増結中間2両セット (カナリア)
品番#55029 103系増結中間2両セット (エメラルドグリーン)
国内標準価格各¥22,050(税込み)

◎増結中間サハ(トレーラー)
品番#55009 103系増結中間サハ単品 (スカイブルー)
品番#55005 103系増結中間サハ単品 (オレンジ)
品番#55020 103系増結中間サハ単品 (うぐいす)
品番#55026 103系増結中間サハ単品 (カナリア)
品番#55030 103系増結中間サハ単品 (エメラルドグリーン)
国内標準価格各¥9,450(税込み)

終わりに・・・・・(End of this Story)

いかがでしたか?
今回の第24回目の連載は約2年振りの暑い夏空の下、何回かの休日を返上で書き綴ってみました。
久しぶりの原稿執筆でした為、日々の疲労感からなかなか思うように筆が進まず悪戦苦闘の末にここまで何とか到達させました。
過去の23回目迄と同様に原稿のネタ探しから写真撮影そして下原稿までの長い道のりを地道に一人で行ってきました。
とにかく何分皆様の暖かなそのお言葉がこの連載をアップさせている原動力です。
重ね重ね心よりお礼の言葉を申し上げ、多くの方々に支えられている現実を感謝致しております。今後共末永く宜しくお願い致します。

(おまけ)本原稿の途中でご質問をさせて頂きました製品の回答 旧LIMA社の最終製品は、品番L204798 Virgin Train Class87(87009)の電気機関車でした。

明日からも好奇心旺盛に、地球上にある数多くの鉄道と模型を求めて、東西南北に向かって元気に走って行きます。(どうぞご期待下さい!)

“Thank you very much for your read here all the way through”
“It’s a great honour for me to write the program, I do think.”
“I hope you enjoy your visit to the site but if you have any comments,suggestion or addition, I welcome them. Please your good or bad commentsfor the email address.

“Relax with Model Railways!!”

(All contents wrote by Takumi Ichikawa on 6, August 2007)

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